成熟した居場所で働くのか、課題だらけの場所で働くのか
毎度のことだが、旅行から帰ってくるとモチベーションが上がっている。
その勢いでこの記事を書いている。少し前に海外旅行に行ってきた。場所はベトナム。
アフターコロナで海外旅行は韓国に続いて2カ国目。
東南アジアは学生時代にシンガポールとタイに行って以来だ。社会人になってからは初めての東南アジア。率直な感想は、かなりよかった。学生時代と社会人では社会に対する解像度(大げさな表現だが)がかなりあがるのは、一度社会人として働いたことがある人間なら分かるだろう。学生時代、東南アジアは安くお手軽に行けるからよく行っていたが、今回、少ない休みの中で行きやすい海外ということで東南アジアに行くことにした。(もちろんベトナム行きのセールがあったというのもあるが)学生の頃、正直あまり東南アジアが好きではなかった。
綺麗じゃないし、ご飯は口にあうものをそれなりに選ぶし、民度の高さも感じないし、、、
率直な感想はそんな感じだった。一方で今回の感想は、発展途上国特有の色や課題がそこら中に落ちていて面白いと思った。学生時代の(大半の時期の)自分は相当保守的・内向的な人間で、不足しているものがない安定的な状態が一番だと思っていた、それを望んでいた。一方で大学4年での経験や社会人として生活する中で、チャレンジングな環境に対する魅力を感じるようになったり、少しリスクを取ることの楽しさを知ったり、営業として日々お客さんの課題を探す姿勢が身にいているようになった。ベトナムはまさにそのままだった。衛生面でも交通面でも治安の面でも、日本人の自分の目から見ると課題だらけだった。
その課題を解決したい、この国でビジネスがしたいとすら思った。日本では課題が解決されまくっており、課題解決のその向こうが求められている。
iPhoneは人々の新しいニーズを生み出した、欧州がルールを作ることで、環境問題に対して世界が極度に敏感になった。新しいニーズの創出やルールを作る側になるのも当然面白い。一方でなかなか難しいし、誰でも出来ることではない。そのため、ある意味では手軽に着手できそうな課題だらけのこの国が、とても魅力的に感じてしまった。この気づきは「国」に限定される話ではなく、「居場所」という部分まで抽象化できると思う。例えば、組織の仕組みが出来切った盤石の大企業で働くのか、まだまだ組織としてこれからのスタートアップで働くのか。これは、良し悪しではなく、好き嫌いの話だと思う。私自身の会社は組織としては課題だらけだが、対顧客のソリューション提供の部分では飽和感がある状態だ。組織の中の構造を作る仕事なら楽しいが、対顧客の部分では相当な難易度を感じている。自分自身としては対顧客に対し難易度の高い提案を続けることに面白さを感じている一方、業界としての限界・飽和感を抱いている面もある。これからどうしていきたいかは、また別の話として考える必要はある。この旅行を通じて、タイトル記載の学びを得ることが出来た。言葉にすれば短くて当然に聞こえてしまうが、体験を通じてこの学びを得ることが出来たのは相当大きいと思う。
本で読んで学んだことと体験を通じた学びは定着感が違うのと同じように。日本に帰ってきたのだから、またモチベーション高く再スタートを切っていく(切るしかない)。
2023年09月09日 19:34